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Lookback CTO 〜若き知の結集と次世代への継承〜

第57回日本心血管インターベンション治療学会 東北地方会
会 長 新関 武史
(置賜広域病院組合 公立置賜総合病院 循環器内科)

 この度、第57回 日本心血管インターベンション治療学会東北地方会の大会長を拝命いたしました。会期は2025年7月26日、会場は山形テルサです。皆さんご存知の通り、PCI治療は長年の発展を経て確立されてきましたが、同時に我々を取り巻く環境は厳しさを増しています。診断学や治療学が大きく進歩した昨今では、複雑な冠動脈狭窄や病変形態に対し、経験や勘に頼った一か八かの治療ではなく、エビデンスに基づいた確実な治療が求められる時代です。このような時代において重要なのは、「不易流行」の精神です。「不易」すなわち変わらないものとして、医師としての基本的な倫理観や患者に寄り添う姿勢を大切にしつつ、「流行」すなわち新しい技術や知識を柔軟に取り入れることで、より質の高い循環器治療を目指さなければなりません。我々カテーテルインターベンショニストも、循環器内科医として患者の全身を総合的に診る視点が必要不可欠です。

 大会テーマを「Lookback CTO」と致しましたが、これまでのPCI治療の蓄積を振り返りつつ、循環器医療の未来を切り拓く場としたいと考えております。最新のトピックスや経験豊富な先生方の教育セッション、会長企画セッションなどを通して、これまでの知見を次世代へと継承し、新たな融合を生み出す場を目指します。また、PCIや末梢血管インターベンション、構造的心疾患治療、不整脈に対するカテーテル治療を含めた包括的な内容を展開し、循環器内科医として多様な疾患に対応する力を育むことを目的としています。これまで我々が培った技術や経験を、他の領域にも共有していくことで融合反応が起こり、より質の高い循環器医療ができることになることを期待します。

 地方会は、医学生、レジデント含め若手にとって人生で最初の発表の場ともなり得る非常に重要なイベントです。私自身もこの地方会で初めて発表した経験を鮮明に覚えており、その学びが今の自分を形成する大きな原動力となりました。ぜひ、多くの若き知を結集して頂き、発表や議論に積極的に参加して会を盛り上げて頂きたいと思います。特に今回の新しい試みとして、YES (Youthful Educational Spirit) Foundationとのコラボレーション企画を実施いたします。同財団は、若手医師の育成を目的に豊橋ハートセンターの土金悦夫先生が理事長を務め、数多くの教育的なコンテンツを提供しています。今回のプログラム委員である石巻赤十字病院の高橋徹也先生を中心にU40の先生方の活発な御参加、討論を楽しみにしております。

 最後に、本会を通じて、医療の不易を守りつつ、流行を取り入れた進化を遂げ、循環器医療のさらなる発展を目指したいと考えております。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。